2017.6月号vol.26

函館で講習会

4月16日(日)は、函館で開催された咬合療法研究会主催の「咬合治癒への道」というテーマの講習会に参加しました。

講師は、咬合治療の権威でもある福岡県でご開業の筒井照子先生ということもあり、道内から多くの歯科医師が集まりました。咬合(こうごう)とは『噛み合わせ』のことで、

講習会では、睡眠時の姿勢や日常生活での悪い習慣や癖が、咬合を悪くし、全身の健康を阻害することについて学びました。

ムシ歯や歯周病の治療と同じように、咬合を悪くしてしまった場合も、隠れた原因をしっかり取り除かないままに治療をしても、また問題を繰り返すことになり、さらには悪化させてしまう場合もあります。

今回の講習会では、いかに歯科医療が全身に影響を与えているのかを再確認でき、本当に良い学びの機会となりました。

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2017.6月号vol.26

重度の歯周病にならないために

歯周外科治療は、重度に進行してしまった歯周病に対して行う外科的治療で、歯ぐきなどの歯周組織の再生や、メンテナンスをしやすくすることで、歯周病の改善や安定を目的とする治療です。

歯周病は、20歳頃から感染していき、その後約20年も口腔内に潜伏し、40歳頃に発症するケースが多いと言われています。

感染の原因は、キスなどの直接的な感染や、食事中のお箸などから間接的に感染する場合が多いため、同居している家族から子供や孫に歯周病が広がっていきます。

重度の歯周病の方は、多くの歯周病菌を持っていることになります。

また、歯周外科治療後は、歯科医院でのメンテナンスを受けないと約9割の方が再び歯周病が進行するという報告もあります。

特に、喫煙はお口の健康状態を悪化させる大きな要因になることから、歯周外科治療を受けても、喫煙を継続した場合は、その改善が難しくなります。

日頃から歯科医院で定期的にメンテナンスを受診することで、歯周病の進行を抑制し、お口の健康的な環境バランスを維持することが大切です。

2017.6月号vol.26

歯周病と全身健康~早産~

歯周病が、全身の健康に与える影響についてお伝えしているシリーズですが、今回は「歯周病と早産」の関係です。

早産や低体重児の出産には、喫煙や妊婦さんの年齢なども関係していますが、それらよりも歯周病が大きな影響を与えていることが報告されています。

出産時の陣痛は、プロスタグランジンという物質の分泌が体内で高まることで起きますが、このプロスタグランジンの分泌を促進させるのがサイトカインという物質です。

歯周病菌などの細菌が血液に侵入し、炎症を起こすことでサイトカインが増え、それが刺激となってプロスタグランジンが分泌され、陣痛が早い段階で引き起こされる場合があります。

歯周病は、細菌感染によって歯ぐきが炎症を起こしている状態で、進行すると、炎症性サイトカインが産生され血液を介して全身へ送られます。

妊娠中は、つわりやホルモンバランスの変化により、ムシ歯ができやすい状態でもあるので、妊娠前、または妊娠中でも歯科医院でメンテナンスを受け、適切な予防や治療につなげることが大切です。