2020.11月号vol.67

治療精度を上げるラバーダム

当院では、歯の根の治療や詰め物治療の際には「ラバーダム」を使用しています。

ラバーダムは、特殊なゴム製のシートで治療部位をより衛生的な環境にすることで、治療の精度を上げ、質の高い治療を目的として使用するものです。

歯科治療を行うときには、滅菌処理をした衛生的な器具を使用することは当然ですが、衛生的に治療を進めていくためには、唾液(だえき)などからも治療部位を守ることが大切になります。

唾液には、細菌が含まれているため、治療部位に唾液が付着してしまうと、いくら衛生的な器具を使った治療をしても、治療の精度に問題を残してしまいます。

特に、歯の根の治療では、歯の内部が露出するため、細菌が入り込むと治療後の歯の寿命にも影響を与えてしまう場合があります。

また、詰め物治療では、湿気をできる限り無くした状態で治療をすることが重要になるため、患者さんの呼気も遮断することで、より精密な治療につながります。

山本歯科クリニックは、今だけでなく、5年後10年後の健康に繋がる歯科医療を目指しています。

2020.11月号vol.67

奥歯が揺れるのは危険信号

奥側の歯で、指で軽く動かすとグラグラ揺れる感じがする歯はありませんか?

その揺れの正体は、「外傷性咬合(がいしょうせいこうごう)」が原因かもしれません。

外傷性咬合とは、就寝中の歯ぎしりや日常生活での食いしばりなどによって『特定の歯に強い負荷がかかる噛み合わせ』のことです。

自覚症状がないことも多く、放置していると歯を支える骨が脆くなり、痛みを感じる頃には重症化している場合も珍しくありません。

また、過去にムシ歯治療を受けた歯は、被せ物などの干渉によって外傷性咬合になりやすく、さらに歯周病がある場合は、歯周病の進行スピードが上がるため日頃からの注意が大切になります。

歯周病でも似た症状が出ますが、歯周病の場合は出血や腫れなどと共に周囲の歯にも症状が現れるのに対して、外傷性咬合は特定の歯が揺れる(動く)症状が出ます。

外傷性咬合により歯の揺れが大きくなると、歯を失う原因となることもあるので、歯の健康に自信があっても、定期的な歯科メンテナンスを受け、噛み合わせに問題がある場合は噛み合わせの調整やマウスピースの使用が外傷性咬合の予防に繋がります。

2020.11月号vol.67

口腔健康が乱れやすいマタニティ期

口腔健康にとって、マタニティ期(妊娠中)は、つわりによる嘔吐や唾液の減少によって口腔内が酸性になりやすく、ムシ歯や歯周病のリスクが上がってしまうため、特に注意が必要な時期でもあります。

マタニティ期は、歯磨きがつらくできないことや、食生活にも変化が出る場合もあり、偏食によって口腔環境に悪影響を与えてしまうこともあります。

マタニティ期は、体調が優れない日も多くなるため、通院が困難になってしまったり、麻酔やお薬に制限が出てしまうため、日頃から定期的に歯科健診を受診し口腔健康を守っていくことが大切です。

マタニティ期でも、ムシ歯などお口に問題がある場合は、つわりが落ち着いた時期に歯科を受診し、可能な範囲での治療や口腔内のクリーニングによって、出産前に衛生的な口腔環境にすることも大切です。

来月号では、母親と子供のムシ歯についての関係性についてお伝えします。