2020.12月号vol.68

予防歯科を支える歯科衛生士

当院の診療方針である予防型歯科診療は、患者様の健康を長期にわたって守り続けることを基本とし、問題の早期発見と健康の維持増進を目指しています。

口腔健康を守るために大切なのが「お口のメンテナンス」です。

当院には、多くの患者さんが定期メンテナンスのために来院されているため、10月に治療スペースを改装し新たにケアルームを増設しました。

ケアルームは、治療ではなく、主に健康を守るため予防処置専用となっており、歯科医師よりも歯科衛生士が担当する空間です。

予防型歯科診療を実践するためにも歯科衛生士は重要な存在です。

歯科衛生士は、お口のクリーニングや歯科医師の治療サポートが主な仕事と思われている方もいますが、それだけではありません。

歯科衛生士は、専門的な知識と技術によって、担当する患者様のお口の状態を把握して健康を維持するためのメンテナンスや、むし歯・歯周病から健康を守る予防診療のエキスパートです。

山本歯科クリニックは、歯科衛生士はじめスタッフ全員のチーム医療で予防型歯科診療に取り組み続けます。

2020.12月号vol.68

大切なお母さんの健康

お子様のお口の健康を守っていくためには、お父さん、お母さんなど家族のお口の健康も大切です。

特に、子どもと生活の長い時間を過ごすことが多いお母さんのお口の健康状態は、子どもへの影響も大きくなります。

お母さんのお口の中に、むし歯菌や歯周病菌などの悪い細菌が多い場合は、子どもにその細菌が感染する可能性も高くなってしまいます。

もし、お母さんのお口の性質が健康的でない場合には、適切な診療プログラムによって健康なお口を目指します。

お母さんのお口が健康的でない時期には、お子様とお箸やコップの共有は避けた方が細菌の感染リスクの軽減に繋がります。

子どもは、3歳になるまでのお口の衛生管理が特に大切ですが、

3歳以降も定期的に歯医者さんでお口のメンテナンスを受けることが

将来の口腔健康につながります。

お母さんと子どもが、安心できるスキンシップとるためにも、お母さんのお口の健康を守ることが大切です。

2020.11月号vol.67

治療精度を上げるラバーダム

当院では、歯の根の治療や詰め物治療の際には「ラバーダム」を使用しています。

ラバーダムは、特殊なゴム製のシートで治療部位をより衛生的な環境にすることで、治療の精度を上げ、質の高い治療を目的として使用するものです。

歯科治療を行うときには、滅菌処理をした衛生的な器具を使用することは当然ですが、衛生的に治療を進めていくためには、唾液(だえき)などからも治療部位を守ることが大切になります。

唾液には、細菌が含まれているため、治療部位に唾液が付着してしまうと、いくら衛生的な器具を使った治療をしても、治療の精度に問題を残してしまいます。

特に、歯の根の治療では、歯の内部が露出するため、細菌が入り込むと治療後の歯の寿命にも影響を与えてしまう場合があります。

また、詰め物治療では、湿気をできる限り無くした状態で治療をすることが重要になるため、患者さんの呼気も遮断することで、より精密な治療につながります。

山本歯科クリニックは、今だけでなく、5年後10年後の健康に繋がる歯科医療を目指しています。

2020.11月号vol.67

奥歯が揺れるのは危険信号

奥側の歯で、指で軽く動かすとグラグラ揺れる感じがする歯はありませんか?

その揺れの正体は、「外傷性咬合(がいしょうせいこうごう)」が原因かもしれません。

外傷性咬合とは、就寝中の歯ぎしりや日常生活での食いしばりなどによって『特定の歯に強い負荷がかかる噛み合わせ』のことです。

自覚症状がないことも多く、放置していると歯を支える骨が脆くなり、痛みを感じる頃には重症化している場合も珍しくありません。

また、過去にムシ歯治療を受けた歯は、被せ物などの干渉によって外傷性咬合になりやすく、さらに歯周病がある場合は、歯周病の進行スピードが上がるため日頃からの注意が大切になります。

歯周病でも似た症状が出ますが、歯周病の場合は出血や腫れなどと共に周囲の歯にも症状が現れるのに対して、外傷性咬合は特定の歯が揺れる(動く)症状が出ます。

外傷性咬合により歯の揺れが大きくなると、歯を失う原因となることもあるので、歯の健康に自信があっても、定期的な歯科メンテナンスを受け、噛み合わせに問題がある場合は噛み合わせの調整やマウスピースの使用が外傷性咬合の予防に繋がります。

2020.11月号vol.67

口腔健康が乱れやすいマタニティ期

口腔健康にとって、マタニティ期(妊娠中)は、つわりによる嘔吐や唾液の減少によって口腔内が酸性になりやすく、ムシ歯や歯周病のリスクが上がってしまうため、特に注意が必要な時期でもあります。

マタニティ期は、歯磨きがつらくできないことや、食生活にも変化が出る場合もあり、偏食によって口腔環境に悪影響を与えてしまうこともあります。

マタニティ期は、体調が優れない日も多くなるため、通院が困難になってしまったり、麻酔やお薬に制限が出てしまうため、日頃から定期的に歯科健診を受診し口腔健康を守っていくことが大切です。

マタニティ期でも、ムシ歯などお口に問題がある場合は、つわりが落ち着いた時期に歯科を受診し、可能な範囲での治療や口腔内のクリーニングによって、出産前に衛生的な口腔環境にすることも大切です。

来月号では、母親と子供のムシ歯についての関係性についてお伝えします。

2020.10月号vol.66

健康な永久歯につながる乳歯の健康

親や保護者にとって子どもの健康は何より大切なことと思います。

病気やケガは治ることが多いですが、歯は一度穴が空いてしまうと取り戻すことができません。

子どもの乳歯は、成長とともに抜けて永久歯に生え変わりますが、健康な乳歯が健康な永久歯を形成するため、やがて抜ける乳歯であってもムシ歯から守り、健康を維持することが大切です。

乳歯は、一般的に下の前歯から生え始め、2歳半~3歳頃までに全て生え揃います。

特に、乳歯の生え始めはムシ歯になりやすいため、毎日の歯磨きでは、生えてる歯を丁寧に磨くことと新しい乳歯が生えてきていないかのチェックをすることで、ムシ歯から乳歯を守ることが大切です。

2020.10月号vol.66

ムシ歯の再発リスクを抑制するセラミック治療

大きなムシ歯の治療で歯を修復する場合は、保険適用の銀歯にするか、保険適用外(セラミックなど)で治療するかの選択があります。

当院では、患者様のご要望やお口の状況に合わせて、治療法をご案内していますが、最近はセラミック素材での治療を希望される方が多くなってきています。

保険適用の銀歯は、年齢に応じて1~3割の負担となるため、比較的安価で一般的な治療法になりますが、ムシ歯の再発リスクへの注意が必要になります。

銀歯と歯の接着には、専用の接着材を使用しますが、だ液や温度によって年数が経つと接着材が溶け出してしまいます。

接着材が溶け出すと銀歯と歯に隙間が生まれ、そこから細菌が侵入しムシ歯の再発に繋がります。

セラミック治療の場合は、特殊な接着システムにより接着材の溶け出しもなく、セラミックという素材の性質が細菌の付着を抑える効果もあり、ムシ歯の再発リスクは大きく軽減することができます。

ムシ歯などからお口の健康を守るためには、定期的な歯科メンテナンスの受診や、毎日の歯磨きが重要になりますが、これからの健康を守ることに繋がる治療法を選択することも大切です。

2020.10月号vol.66

正しい食習慣で糖尿病予防

糖尿病または糖尿病の予備軍とされている日本人は、2,000万人以上と言われており、2000年前後の10年間で約1.5倍に上昇を続けています。

糖尿病になると、血糖値を体の力で下げることが難しくなります。

血糖値を下げるインスリンは、すい臓で作られますが、すい臓への大きな負担が長期的に続くことで、インスリンを産生する機能が失われていきます。

一度失われたすい臓の機能が戻ることはないため、糖尿病予防を意識した生活が大切になります。

糖尿病を予防するためには、規則正しい生活と適度な運動習慣、正しい食習慣を心がけましょう。

糖尿病予防のための食習慣というと、糖分摂取を控えるという印象を持たれる方も多くいますが、すい臓に負担をかけにくい食事も大切です。

日本人のすい臓は欧米人に比べ弱く、肉類や乳製品は大きな負担となってしまいます。

お菓子やジュースなど余分な糖分はできるだけ減らし、間食や夜食を控えて、すい臓を休ませることも大切です。

野菜や魚を中心とした腹八分目の日本人らしい食習慣が、糖尿病予防に繋がります。

2020.9月号vol.65

歯を守り続けるための治療

予防歯科は、むし歯や歯周病からお口の健康を守る取り組みになりますが、治療後の健康を守り続けることも予防歯科になります。

問題を繰り返さず健康を守り続けるためには、どのような治療を選択するのかも大切なポイントになります。

むし歯になってしまったとき、皆さんはどのような基準で治療方法を選択されていますか?

当院では、一人ひとりの患者様にさまざまな治療方法についてご提案しております。

『歯は年齢とともに失われる』と考えている方も多いと思います。

多くの場合は、むし歯になってしまい治療を受けた歯は、治療で使用した材料の劣化やさまざまな要因により、いずれはむし歯が再発して、再治療が必要になってしまいます。

しかし、毎日の歯磨きなどのセルフケアや、歯科医院での定期メンテナンス、正しい治療の選択によって、いつまでも健康なお口を維持することが可能になります。

皆さんは冠(被せ物)について保険治療と保険外治療の違いをご存知でしょうか?

素材の違いや見た目の違いがあるのはご存知の方も多いと思います。しかし、それ以外にも大きな違いがあります。

まずは歯の削り方が変わります。裸眼で歯を見て削るとどうしても細かいところは見えません。一方保険外治療では歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を用いて10倍程度に拡大して削るため、細かいところまで目が届きます。

また、型取りの材料も違います。保険治療の場合はアルギン酸という材料で型どりをしますが、変形しやすく決して精度の良い被せ物はできません。

保険外治療の場合はシリコーン(ゴム製)で型取りをするため、アルギン酸で型取りをするより10倍良い精度で被せ物が出来てきます。保険外治療の場合は、技工士さんも顕微鏡を使って作成するため、削ったところと冠に隙間ができずらく、むし歯の再発を予防できます。

接着するセメントにも違いがあり、保険外ではより強力で劣化しずらいセメントを使用します。

保険外治療については、お気軽に当院スタッフまでお尋ね下さい。

2020.9月号vol.65

厚労省認定の予防歯科クリニック

8月より厚生労働省が定めた「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」の認定を受けることができました。

「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」とは、通称『か強診』と言い、平成28年に厚生労働省が定めた施設基準になります。

患者様がより安全で安心できる歯科診療体制を整備し、予防歯科によって口腔健康を継続的に守っていくための取り組みが認められた歯科医院だけが認定を受ける事が出来る医療保険制度です。

現在、全国には約70,000件の歯科医院があるうち、この『か強診』の認定を受けているのはわずかです。

『か強診』の認定を受けるためには、口腔機能管理や医療安全対策の研修を受けている事、予防歯科・お口のメンテナンスができる歯科衛生士が在籍している事をはじめ、医療器具の滅菌対策やその他様々な設備・体制を整える必要があります。

現在、国がすすめる保険制度もこれまでの「歯を削って詰める」などの治療を目的とした保険制度から、むし歯や歯周病などから歯を守るための予防を重視した保険制度になりつつあります。

当院は、この『か強診』の認定によって、患者様のお口の状態に合わせた細かなメンテナンスを保険診療で行なうことが可能になるため、より地域の口腔健康を守る歯科クリニックをを目指していきます。